社会保険料控除
社会保険料控除とは
社会保険料控除とは、確定申告や年末調整時に、自分または生計を一にする家族の社会保険料を支払った場合、その支払額の全額を所得から差し引ける所得控除制度のことです。所得税法第74条に基づき、健康保険料・厚生年金保険料・介護保険料・雇用保険料・国民健康保険料・国民年金保険料・国民年金基金掛金・後期高齢者医療保険料などが対象。控除上限なし(実額控除)で、年100万円の社会保険料を払えば100万円全額が所得控除されるという、所得控除の中で最も影響力の大きい制度の一つです。副業女性が国民健康保険・国民年金に加入している場合、節税効果が極めて大きい控除となります。
社会保険料控除の対象となる保険料
社会保険料控除の対象となる主な保険料は次のとおりです。①健康保険料(協会けんぽ・健保組合)。②厚生年金保険料。③介護保険料(40歳以上)。④雇用保険料。⑤労災保険料(事業主負担分は対象外)。⑥国民健康保険料(フリーランス・自営業者)。⑦国民年金保険料(年20.4万円定額)。⑧国民年金基金掛金。⑨厚生年金基金掛金。⑩国家公務員共済組合・地方公務員共済組合掛金。⑪私学共済掛金。⑫農業者年金掛金。⑬後期高齢者医療保険料。⑭介護保険料(65歳以上)。⑮船員保険料。⑯雇用保険料(任意加入分含む)。生計同一の家族(配偶者・子・両親)の保険料を本人が支払った場合も控除対象、家族の方が高所得なら高所得側で控除する方が節税効果大。
副業女性が活用すべきポイント
副業女性が社会保険料控除を活用するポイントは次のとおりです。①国民年金前納制度:1年分・2年分一括前納で割引、確定申告時に一括控除可能(または年分割控除選択)。②家族分の代理払い:両親の国民健康保険料・介護保険料を本人が支払えば控除対象、両親より本人が高所得なら節税効果大。③配偶者の保険料:扶養配偶者の保険料を本人が支払った場合も控除対象。④国民年金基金加入:自営業者の老後年金上乗せ、月最大68,000円が控除対象(iDeCoとの合算)。⑤付加年金:月400円の上乗せで老後200円増、長生きするほどお得な制度。⑥控除証明書の保存:毎年10〜11月に「社会保険料控除証明書」が郵送される、必ず保管。⑦ねんきんネット活用:オンラインで年金記録確認、未納期間特定。
社会保険料控除の節税効果と実例
社会保険料控除の節税効果は次のとおりです。【実例1:国民年金保険料控除】年20.4万円×所得税率20%+住民税10%=6.12万円の節税。【実例2:国民健康保険料控除】年30万円×30%=9万円の節税。【実例3:両親の保険料代理払い】両親の国民健康保険料年20万円を本人が支払い、本人所得税率20%+住民税10%=6万円の節税。【実例4:国民年金基金加入】月額68,000円×12か月=年816,000円控除、所得税率20%なら16.32万円+住民税8.16万円=24.48万円の節税。【実例5:iDeCo+国民年金基金】合算上限月68,000円、iDeCoと併用で老後資金準備+節税のダブル効果。実例6:ふるさと納税併用:社会保険料控除+ふるさと納税で更なる節税効果。
— Belle Work 編集長 / 橘 美咲


