副業の法人化メリット

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法人化を検討すべき所得ライン

個人事業主から法人成り(法人化)を検討する目安は、課税所得が800万円〜1,000万円を超えたあたりです。所得税は累進税率(最大45%)で、住民税10%を加えると最高55%の負担率になりますが、法人税の実効税率は約23〜34%で頭打ちになります。所得が800万円超の部分は法人で受け取り、自分には役員報酬として一部だけ払う「法人化スキーム」によって、税率差額分が節税につながります。逆に課税所得が500万円以下の段階で法人化すると、法人住民税の均等割(最低7万円)や社会保険料負担が増え、かえって手取りが減ることがあります。

法人化の主な5大メリット

①税率の上限効果:法人税は約23〜34%で固定、所得税より低くなる、②役員報酬を経費にできる:自分への給与が損金算入される、③役員退職金の活用:将来の退職時に退職所得控除を受けられる、④欠損金の繰越控除:青色法人なら10年間、赤字を繰越可能(個人は3年)、⑤社会的信用:法人は法人口座・法人クレジット・取引先審査で個人より格段に有利、です。さらに、消費税の納税義務が「設立後2期は免除」(要件あり)になるため、法人成りで2年間消費税が免除されるメリットもあります(インボイス影響あり)。

法人化のデメリット・コスト

デメリットとして、①設立コスト(合同会社で約10万円、株式会社で約25万円)、②均等割(赤字でも年7万円〜)、③社会保険料負担(自分への役員報酬に対して約30%)、④決算・申告の複雑化(税理士費用が必須レベルに)、⑤交際費の損金算入制限(800万円まで)、⑥赤字でも法人税申告義務、⑦廃業時の手続きコスト、があります。年間の税理士顧問料20万〜40万円、社会保険料の事業主負担月3万〜10万円を踏まえて、トータルの手取り増加が確実かを試算してから決めるべきです。

法人化の手続きと初期作業

法人化の手順は、①事業形態の選択(合同会社or株式会社)、②商号・所在地・事業目的の決定、③定款作成・公証役場での認証(株式会社のみ)、④資本金の払込み、⑤法務局への登記申請、⑥法人税務署への各種届出(法人設立届・青色申告承認・源泉所得税納期特例など)、⑦法人銀行口座開設、⑧個人事業からの引継ぎ(資産・負債の譲渡)、までです。司法書士に登記を依頼する場合は5万〜15万円が目安、自分でやれば約10万円(株式会社)で済みます。設立後すぐに役員報酬の額を決定する必要がある点が重要で、年度途中での変更は原則不可です。

法人化の判断は、私が現場で「もっと深く相談に乗っていれば」と思うことが多いテーマです。年商1,500万円・所得900万円ぐらいで「そろそろ法人化したい」とご相談に来る女性が増えていますが、適切な所得レベル・タイミング・スキーム設計を間違えると、法人化したのに手取りが減るというケースもあります。私のおすすめは、課税所得800万〜900万円が継続して見込めるタイミング、かつ事業の方向性が固まっている時。役員報酬を月50万〜80万円に設定し、残りを内部留保しつつ将来の役員退職金として積み立てる、というのが王道スキームです。法人化を決めたら、司法書士・税理士・社労士の3者と一度同時に相談することをおすすめします。とくに役員報酬の額決定は1年間動かせないので、初年度の事業計画と所得見込みをきちんと立てた上で決めてください。法人化は便利な道具ですが、適切な規模感と運用体制が伴って初めて武器になります。

— Belle Work 編集長 / 橘 美咲

✍️ 執筆:橘 美咲 / Belle Work 編集長|元女性誌編集者→ライブチャット代理店15年

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Synonyms:
フクギョウノホウジンカメリット

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